富山赤十字病院

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競輪補助事業

競輪補助事業により最新鋭移動型X線装置が導入されました

当院手術室に、このほど平成22年度の財団法人JKA(旧日本自転車振興会)の競輪補助金を受けて、ジェネラルエレクトリック社の移動型X線撮影装置が導入されました。従来使用してきた装置のうち1台は購入して15年経過しており、いろいろ不自由な点が発生しておりましたが、最新型の装置に更新することができ、手術の利便性が向上しました。装置は撮影装置と画像を表示する装置からなり、X線透視を行いながらする手術で利用されます。

当院では年間1000例近くの整形外科手術が施行されておりますが、その約半数は、骨折や脊椎の手術なのでX線透視を必要とします。また、血管形成や、一部の腎尿管の手術にもX線透視は不可欠なものです。中心静脈カテーテルや、化学療法に使用する中心静脈ポートを留置するときも使用しています。従来のX線透視装置では手首や足首の骨が入り組んだところはよく見えないことがあり、手術に苦労していましたが、デジタル処理を行うことで画像が鮮明になりました一方被爆も押さえることが出来ました。軽量化が図られており、移動がスムーズなため、視野の切り替えも円滑に行うことが出来るようになりましたので、より安全な手術が行えるようになりました。さらに、機器からCDに保存したり、電子カルテに記録したりすることが出来るようになり、患者さんやスタッフとの情報の共有に役立っています。

今後、より良い手術が短時間で行われるようになり、手術の待ち時間も短縮することが期待されます。

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