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"チーム医療"とは、医療に従事する多種多様なスタッフが各々の専門性を前提に情報を共有し、連携しながら患者さんの状況に的確に対応した医療を提供することです。薬剤部では、チーム医療を推進しており、あらゆる部門・チームで薬剤師が活躍しています。
糖尿病は生活習慣病の1つであり、自覚症状がない場合がほとんどですが、病気が進行すると、神経障害、網膜症、腎症、動脈硬化性疾患など、全身にさまざまな合併症が起こってきます。
当院で開催している糖尿病教室では、医師・看護師・管理栄養士・歯科衛生士・臨床検査技師・理学療法士・薬剤師がそれぞれの専門分野について話しています。患者さんやそのご家族に糖尿病についての正しい知識を持っていただき、合併症の発症や進行の防止につながるように務めています。
薬剤師からは、糖尿病の薬物療法(飲み薬、インスリンなど)について話します。患者さんがお薬について理解を深めていただけるよう、わかりやすく説明します。
人間の身体には、その意思とは関係なく、生きよう・治ろうとする機能が備わっています。その機能を支えているのが、代謝であり、その源となるのが栄養です。
栄養状態が悪かったり、代謝異常が生じているのに放っておいては、どんなにすばらしい治療をしてもその効力は発揮されません。したがって、本来人間に備わっている力を最大限に発揮できるよう、栄養管理をはじめとする体内・外の環境を整えることが大切であると考えられています。
そこでさまざまな職種がひとつのチームとして、患者さんの栄養管理をサポートする活動を行っています。そのチームに薬剤師も加わっています。
リウマチに使用するお薬は服用方法が特殊なものが多く、服用方法を誤ると薬の効果が十分発揮できないばかりか、時には副作用がおこることもあります。
最近では生物学的製剤という注射剤など、新しい治療薬が登場してきています。
当院では、新しくリウマチのお薬が処方されたときなどに、薬剤師がお薬の説明を行ったりリウマチ教室でリウマチに関する薬の話を行っています。
鎮痛剤および鎮痛補助薬などの使用法、効果、副作用などについて、患者や他のスタッフに情報を提供して、薬剤の適正使用を推進するとともに、緩和ケアチームの一員として、よりいっそう個々の患者に合わせたオーダーメイドな服薬指導、情報提供を行っています。
患者さんのために、薬物療法における情報提供などチーム医療における役割を自覚し、薬剤師としての職能を活かして、積極的に参画して行きます。
母乳には母子ともに良い点がありますが、薬を服用している方は赤ちゃんへの影響が気になることもあると思います。
ほとんどの薬は母乳に移行します。しかしその量は非常に少ないことが知られています。そのため授乳中も安全に使用できると考えられている薬は多いです。
授乳時期に治療が必要になり、乳児への影響が不安なときは薬剤部の扉をノックしてみてください。治療中の授乳について、他の医療スタッフとともに授乳の支援をしています。
褥瘡(じょくそう)とは、一般的に「床ずれ」と呼ばれるもので、からだの一定の部位が圧迫され血行が悪くなることで、その部分の皮膚や皮下組織に障害が起こり発生します。
皮膚科医師、皮膚・排泄ケア認定看護師、各病棟の看護師(リンクナース)、管理栄養士、薬剤師から構成されている褥瘡ケアチームでは、院内の褥瘡患者さんに対して週1回の回診を行い、それぞれの専門性を活かしながら床ずれの予防や治療に当たっています。
また、栄養についてはNST(栄養サポートチーム)との連携を図っています。スタッフ向けに、創傷治癒の理論、耐圧分散の実際、褥瘡の評価方法、ケアの方法などについて、年に数回の講習会も開催しています。
2名のがん薬物療法認定薬剤師が、化学療法運営委員会の事務局としての運営や化学療法レジメンの作成、管理を行っています。
また、週1回行われる外来化学療法カンファレンスに参加し、薬剤師として外来化学療法センター担当医師、看護師とともに有害事象対策や投与量、投与スケジュール等について協議し薬学的介入にかかわっています。
医師、看護師、検査技師、栄養士とともに構成するチームの一員として院内の感染対策に取り組んでいます。薬剤関連では、抗菌薬や消毒剤の使用状況・使用量を把握し、感染対策に役立てています。ICNと一緒に病棟などの各部門をラウンドし、感染対策について確認・指導を行っています。また薬剤部内では各スタッフがTDMを適正に行い患者さまの治療に貢献できるように最新の情報提供をしています。