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化学療法センターは、2009年5月に開設されました。現在、ベッド12床、電動リクライニングチェア3床の計15床で運用しており、スタッフは、医師6名(がん薬物療法専門医2名)の当番制、薬剤師3名(がん薬物療法認定薬剤師2名)、看護師5名(がん化学療法看護認定看護師1名)からなり、1日平均約16名の患者さんの化学療法を行っています。
悪性腫瘍に対する化学療法は、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの新規治療薬が使用可能となり、治療成績は向上しています。その一方で、免疫チェックポイント阻害薬による自己免疫疾患様の臓器障害など副作用も多様化しています。患者さんが、生活の質を保ちつつ、通常の社会生活を送りながら、外来で化学療法を継続できるように、各診療科、がん相談支援センター、緩和ケアチームとも密に連携しています。
がん相談支援センターでは、がんに対する不安や悩みなどの相談を受け、必要に応じて各種情報提供を行っております。また、がんに関するミニレクチャーと患者さんとの交流会である「やすらぎの会」、がんピアサポーターが自らの体験を活かし不安や悩み等について語り合う「クロスサロンとやま」も開催しています。
さらに、緩和ケアチームとの連携によって、専門的かつ積極的にがんによる身体症状や精神症状の緩和を図るようにしています。
またこれら院内の連携だけではなく、かかりつけ医を持っていただくことも提案しており、地域の先生方のご協力により、インフューザーポンプ使用時のポート針の抜針や食欲不振時の補液なども行っていただいています。
その他、がん化学療法以外にも関節リウマチなどに対する生物学的製剤投与を行っており、リウマチセンターとも連携して治療を行っています。
医師、看護師、薬剤師などのスタッフ間、院内各チーム間の連携を密にして、チームとして良質で安全な医療の提供ができるよう心がけていきたいと思います。
化学療法実施時間 | 月~金 8:30~17:00 |
治療用ベッド | 15床(ベッド12床+電動リクライニングチェア3床) |
センター長 | 竹原 朗 |
化学療法センター当番医師 | 6名 交代制(内3名:がん薬物療法専門医) |
薬剤師 | 3名(内2名:がん薬物療法認定薬剤師) |
看護師 | 4名(内1名:がん化学療法看護認定看護師) |
対象 | 全科の外来で可能ながん化学療法を受ける患者さん 生物学的製剤の点滴を受ける患者さん |
患者さんやそのご家族は、化学療法を通院で実施することに、様々な不安や疑問を抱えておられます。その不安を少しでも軽減し、安心して治療に臨んでいけるよう、初回治療前に当センター内を見学していただいたり、日常生活の過ごし方や副作用対策、緊急時の連絡方法などについて説明しております。 また、薬剤師からお薬の説明を行っています。お薬について不安等あれば、その都度対応させていただきます。 副作用や、家での過ごし方について不安等あれば、小さな事でもご相談下さい。外来で点滴治療を受けながら、あなたらしく日常生活を送れるように支援させていただきます。
富山赤十字病院のがんに係る化学療法の延べ患者数
(化学療法1レジメンを1人として数える)
年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
がんに係る 化学療法 延べ患者数 |
617 | 668 | 703 | 712 | 740 |