当院について

院長あいさつ

当院は、明治40年日本赤十字社富山支部病院として富山市の中心部の総曲輪において診療したのが始まりで、今年で開院117年目になる富山県で最も伝統ある病院です。現在の病床数は401床(うちICU4床、CCU4床、緩和治療12床)、27の診療科、地域医療支援病院、災害拠点病院、富山県がん診療地域連携拠点病院、厚生労働省臨床研修指定病院、二次救急指定病院など多くの資格を有しています。

当院が目指す医療は、第一に救急医療・高度急性期医療の提供です。救急車搬送件数5000台以上です。緊急全麻手術件数は350件を超えています。高度医療として主として心血管疾患と癌に力を入れております。心臓カテーテル法による手術、アブレーション、ACバイパス手術、脳血管カテーテル治療を積極的に行っています。増え続ける癌に対しては、多くの科・チームが密接に連携し対応しています。質の高い内視鏡診断、内視鏡治療(EMR,ESD)、超音波内視鏡による膵癌診断、肝臓がんに対するラジオ波焼却・マイクロ波凝固治療、無菌室14床有し造血幹細胞移植など先進的な医療を行っています。また、患者負担の少ない腹腔・胸腔鏡下手術、ミニマム創内視鏡下手術も積極的に取り入れています。さらに、ダヴィンチによるロボット支援手術も近く導入予定です。化学療法は、15床の化学療法センターを中心に多職種で安全で適切な治療を行っています。さらに、センターとして脳血管内治療センター、小児アレルギーセンター、緩和治療センターを立ち上げています。

院長 平岩 善雄

第二に災害拠点病院としての対応です。令和6年1月1日の能登半島地震におきましても1月2日より救護班、DMATを能登に派遣しました。現在も珠洲市を中心に救護班が活動しています。

第三に地域に求められる病院を目指しています。それには地域連携の推進が不可欠です。患者支援センターを立ち上げ、連携の先生方のご協力・ご支援により当院の地域連携は非常に強固なものになっています。さらに患者さんの要望を積極的に取り入れています。

第四に将来の医療を担っていくべき人材の育成です。初期臨床研修医ならびに平成30年度から実施された新たな専門医制度(内科及び整形外科基幹型)に対応し、優れた人材を世に送り出せるよう指導体制の充実をはかっています。このことが病院全体の活性化に繫がるものと考えています。

最後に、当院は本社の医療の質向上委員会、厚労省の医療の質可視化プロジェクトに参加し、さらに独自の医療の質評価項目QI(Quality Indicator)を測定し医療の質の向上に取り組んでいます。また、多くの専門看護師、認定看護師を配置し、質の高い専門的な看護を提供しています。更なるチーム医療を推進し人道・博愛の赤十字精神にもとづく良質で安全な医療を提供してまいりたいと考えております。以上の目標到達のために職員一同、より一層の努力を積み重ねていく所存ですので、何卒よろしくお願いします。

令和6年4月1日