概要
診療内容は、狭心症、心筋梗塞、心筋症、弁膜症、高血圧、不整脈、心不全など全ての心疾患、および肺高血圧、肺梗塞などの肺循環疾患、大動脈疾患、末梢血管疾患など全ての循環器疾患を扱います。
スタッフ紹介
日本内科学会(総合内科専門医、指導医)
日本心血管インターベンション治療学会(心血管カテーテル治療専門医、指導医)
日本心臓病学会
日本不整脈心電学会
日本循環器学会(循環器専門医)
日本心血管インターベンション治療学会(心血管カテーテル治療専門医)
日本心臓リハビリテーション学会
日本不整脈心電学会
日本循環器学会(専門医)
日本心血管インターベンション治療学会(認定医)
日本循環器学会(循環器専門医)
日本心血管インターベンション治療学会
外来担当一覧
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
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再診 | 午前 | 宮 | 賀来 | 勝田・宮 | 勝田 | 勝田 |
午後 | 東 | 勝田 | 賀来・東 | 賀来 | 宮・東 | |
初診 | 午後 | − | − | − | − | − |
対象疾患
冠動脈疾患
当院はカテーテルを用いた診断・治療を得意としており、毎年300件前後の冠インターベンションを行い、県内各地から広く紹介を受けています。特に冠インターベンションに関しては、新しい技術やデバイスを積極的に導入し、その知識を術者間で共有することによって、最近の平均成功率は98%以上を維持しています。
冠インターベンションの安全性、高い成功率を目指すと同時に、手技に伴う患者様の苦痛軽減にも努力しており、従来大腿動脈アプローチ(股の付け根からカテーテルを入れる方法)だったのを、平成4年9月から上腕動脈アプローチ(肘よりカテーテルを入れる方法)を、さらに平成10年10月から橈骨動脈アプローチ(手首よりカテーテルを入れる方法)を導入しています。橈骨動脈アプローチでは、手技の後、トイレ歩行や食事が自由にでき、クオリティーの向上に大きく役立っています。
また心臓カテーテル検査は入院が必要ですが、当院では平成19年から高性能のCTを導入しており、入院しなくても外来で冠動脈の評価が行えるようになりました。冠動脈疾患の中でも急性冠症候群は死亡率の高い危険な病気ですが、急性冠症候群は有意狭窄ではない部位から多く発症することが厚生労働省の調査からわかっており、その原因として不安定プラークの存在が指摘されています。冠動脈狭窄がある場合に、その部位が安定プラークか、不安定プラークかというのは通常の心臓カテーテル検査では分からないので、当院では心臓MDCTを用いて不安定プラークを検出しています。そして不安定プラークが見つかった場合には、薬物による介入を行ってプラークを安定化させ、急性冠症候群を強力に予防しています。
さらに冠インターベンションは冠動脈局所の治療であるため、これだけでは冠動脈疾患を有する人の予後を改善することができません。このため当院では、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高LDLコレステロール血症)、喫煙など従来から言われてきている冠危険因子のほかに、低HDLコレステロール血症、低EPA/AA血症など最近注目されはじめた新たな冠危険因子にも積極的に関与し、患者さんの予後を改善させるべく努力しています。
心臓以外の動脈硬化性疾患
当院では透析患者のシャント不全(狭窄、閉塞)や下肢動脈の動脈硬化、腎動脈の動脈硬化に対しても、積極的に最先端医療(バルーンによる拡張やステントの留置など)を行っています。
心不全
心不全に対しては、原因となっている心疾患の治療を行うと同時に、レニンーアンジオテンシン系(RA系)阻害薬やβ遮断薬のような効果が認められた薬物療法を行い、合わせて必要な患者様には心臓再同期療法(心臓に3本のペーシング・リードを挿入して、バラバラになった右心室と左心室の収縮位相を同期させる治療法)を併用して、治療効果を上げています。
不整脈
心房細動に対しては、薬物療法だけではなく、根治が期待できる場合には積極的にカテーテルを用いた治療(カテーテル・アブレーション)を行っています。 また不整脈の中には数分持続すると致命的になるもの(心室頻拍や心室細動など)もあり、このような不整脈が予想されるときには、植込み型除細動器を留置しています。
治療法
冠動脈形成術の種類と内容
現在行っている冠動脈形成術の種類と内容を述べます。
すべて治療は、血管にカテーテルを通してその先端部にて施術するという方法がとられます。
PTCA(経皮的冠動脈形成術)
冠動脈ステント留置術
ロータブレター(高速回転アテレクトミー)
その他
教育/研修/社会貢献
当院は日本循環器学会認定循環器専門医研修施設、日本心血管インターベンション治療学会研修施設として研修医の指導、および専門医、指導医の育成を行っています。またここ数年毎年1編英語の学術論文を発表し、循環器内科学の発展にも貢献しています。