診療科・部門

血液内科

概要

2010年に2人体制で血液内科が開設しました。2024年度から5人の医師で診療にあたっています。

  1. 血液のがん
  2. 血液を作る力が弱くなる病気(骨髄不全)
  3. 様々な貧血
  4. 出血を起こす病気

などの血液に関わる病気全てを担当していますが、特に1.血液のがんを中心に診療を行っています。
血液のがんには白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などがあります。特に悪性リンパ腫と多発性骨髄腫は高齢発症が多く、年々増加傾向にあります。いずれの病気も最初は自覚症状がないことが多いので、注意が必要です。

血液のがんには白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などがあります。特に悪性リンパ腫と多発性骨髄腫は高齢発症が多く、年々増加傾向にあります。いずれの病気も最初は自覚症状がないことが多いので、注意が必要です。

悪性リンパ腫はリンパ球のがんです。首や脇、そけい部などの体表リンパ節が大きな豆のように腫れて来ます。通常、腫れたリンパ節は痛みません。もっとも、軽く腫れたまま大きさが変わらない場合もありますし、体表リンパ節が腫れていなくても実はお腹の中のリンパ節が腫れていて、発熱、寝汗や体重減少などを契機に気付かれることもあります。

多発性骨髄腫は形質細胞のがんです。腫瘍細胞が骨を食い散らかすことが多く、腰痛などの骨の痛みを初発症状とします。血液データ上の特徴として血清蛋白質(TPと表示されます)が高くなることが多いです。

いずれの疾患も当科を受診されると、様々な画像検査や生検(検査のために病変部を少し取って来ること)で的確に診断します。治療としては何種類かの抗がん剤を点滴や内服で投与します。特に近年はいろいろな分子標的薬が開発され、治療成績は向上しています。当科ではこれら最新の分子標的薬を取り入れた標準的治療を受けることができます。治療に際しては、病気と治療方針を患者さんに分かりやすく説明し、患者さんご自身が能動的に治療に取り組める環境を整えるよう心がけています。治療には専門の知識を持った看護師、薬剤師、管理栄養士などがともに参加します。

通常の化学療法で治癒困難な場合

造血幹細胞移植も積極的に実施しており、2025年3月までの15年間で299件の移植(同種移植188件、自家移植111件)を実施しています。
2018年に学会認定の造血細胞移植コーディネーター(HCTC)が誕生し、患者さんとドナーの間で円滑な移植医療を推進しています。
また、専門の研修を修了した看護師と共に移植後長期フォローアップ外来を行い、移植を受けた患者さんの療養サポートをしています。

非血縁者間造血幹細胞移植認定診療科に認定

2013年に日本骨髄バンク非血縁者間骨髄採取施設・移植診療科として認定、2014年に日本骨髄バンク非血縁者間末梢血幹細胞採取施設・移植診療科として認定され、バンクドナーの骨髄および末梢血幹細胞の採取・移植を行っています。2024年3月までバンクからの移植は88件(骨髄移植80件、末梢血幹細胞移植8件)、バンクへの採取は66件(骨髄53件、末梢血幹細胞13件)実施しています。
2017年に日本造血・免疫細胞療法学会から「非血縁者間造血幹細胞移植認定診療科」として認定されました。さらに、2019年4月に日本造血・免疫細胞療法学会の移植施設認定基準「認定カテゴリー1」を取得しました。

スタッフ紹介

黒川 敏郎 (くろかわ としろう)
院長補佐/第1血液内科部長
専門領域
血液内科、腫瘍内科
資格・学会
医学博士
金沢大学医薬保健学域医学類臨床教授(学外)
日本内科学会(認定内科医、総合内科専門医、指導医)
日本血液学会(専門医、指導医、評議員)
日本造血細胞移植学会(造血細胞移植認定医、評議員)
日本輸血細胞治療学会(認定医、細胞治療認定管理師、評議員)
日本臨床腫瘍学会(がん薬物療法専門医)
日本臨床検査医学会(臨床検査専門医)
日本医師会(認定産業医)
The Best Doctors in Japan 2024-2025(2010年から継続して認定)
望月 果奈子 (もちづき かなこ)
第2血液内科部長
専門領域
血液内科
資格・学会
日本内科学会(認定内科医、総合内科専門医)
日本血液学会(血液専門医、血液指導医)
日本造血・免疫細胞療法学会(造血細胞移植認定医)
日本輸血・細胞治療学会(認定医、細胞治療認定管理師)
藤井 俊 (ふじい しゅん)
医師
専門領域
血液内科
資格・学会
日本内科学会
日本血液学会
日本造血・免疫細胞療法学会
瀬尾 僚太 (せお りょうた)
医師/研修センター長補佐
専門領域
血液内科
資格・学会
日本内科学会
日本血液学会
日本造血・免疫細胞療法学会
澤田 凌 (さわだ りょう)
医師
専門領域
内科、血液内科
資格・学会
日本内科学会
日本血液学会
日本造血・免疫細胞療法学会
辻 共喜 (つじ ともき)
医師
専門領域
内科器一般

外来担当一覧

 
初診 午前 藤井(一般) 望月
藤井(一般)
(第1・3・5)
午後 瀬尾(一般) 澤田(一般)
再診 午前 黒川
(初診可) 
望月 川尻 黒川
(初診可)
瀬尾
午後 澤田 望月 藤井
移植後フォロー
アップ外来
13:00〜
15:00
黒川
(初診可)

診療実績

化学療法を受けた新規患者数

年度202020212022202320242010からの計
急性白血病16814916187
悪性リンパ腫4128293442527
多発性骨髄腫6667696
慢性骨髄性白血病2442443
骨髄異形成症候群91911817128
7465646085981

造血幹細胞移植数

年度202020212022202320242010からの計
同種1917162221188
自家14107117111
3327233328299

バンクの骨髄採取数

年度202020212022202320242013からの計
骨髄2508753
末梢血幹細胞1212013
37110766

施設認定

  • 日本内科学会:認定教育施設
  • 日本血液学会:血液研修施設
  • 日本輸血細胞治療学会:認定医制度指定施設
  • 日本臨床腫瘍学会:認定研修施設
  • 日本骨髄バンク:非血縁者間骨髄採取施設・移植診療科
           :非血縁者間末梢血幹細胞採取施設・移植診療科
  • 日本さい帯血バンク:登録医療機関
  • JALSG(日本成人白血病治療共同研究グループ):参加施設(施設会員)

その他

偶数月の第二水曜に「ライラックの会」という患者会が行われています。
患者さんやご家族が気軽に参加し、スタッフと交流をはかっています。