当院について

中長期経営計画

富山赤十字病院経営計画

中・長期経営計画運営方針

 富山赤十字病院は、2017年(平成29年)に創立110周年を迎え、富山県内で最も伝統のある総合病院として発展し、地域住民に安全で良質な医療を提供し現在に至っています。


 当院の中長期経営計画の開始は、「富山赤十字病院の運営に関する戦略」(2000年度~2003年度)です。2013年3月に富山県は、医療を取り巻く環境の変化や新たな課題に対応する「富山県医療計画」(2013年度~2017年度)を取りまとめ、当院も新たに「富山赤十字病院第三次中長期経営計画」を策定し、病院を挙げて取り組みを展開しました。2017年3月には、富山県は、団塊の世代がすべて後期高齢者となる2025年を見据えた長期の構想「地域医療構想」を新たに策定し、これを「新富山県医療計画」(2018年度~2022年度)の一部として位置づけました。医療提供体制の大幅な変革が図られようとする中で、当院においても、地域の中で自院にはどのような強みがあるのかを分析し、その強みを生かすこと、また地域で足りない役割を担うべく、「富山赤十字病院第四次中長期経営計画」を策定し取り組んできました。


 こうした中、今般の新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、富山県では、入院・外来・在宅にわたる医療機能の分化、連携の重要性が再認識されました。また、人口減少・高齢化は着実に進み、医療ニーズの質と量は徐々に変化しています。これらに対応すべく、富山県は2024年3月に「患者本位の良質かつ適切な医療提供体制の確保」を基本目標として、「第8次富山県医療計画」を策定しました。


 このように当院を取り巻く環境が激変する中で、当院も赤十字病院の使命や特色をさらに発揮しながら、安心・安全な救急・高度医療を提供する急性期病院、新興感染症の発生・まん延時における医療の提供、多職種によるチーム医療の推進、働きやすく働きがいのある職場環境の整備、健全経営の維持を行い、地域の医療機関との連携を重視し、「地域医療支援病院」として地域医療の中核たる診療体制を構築すべく、「富山赤十字病院第五次中長期経営計画」(2024年度~2029年度)を策定しました。

 以上の趣旨に基づき、病院の運営計画をここに作成いたします。