嚥下調整食
当院では、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会が示した「日本・摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整分類2021」に沿った食形態の食事を作成し、提供しています。
病態によって普通の食器では自分で食べることが難しい患者さんには、主菜と副菜のみを自助食器に盛り付けて、手助けしています。
糖尿病や脂質異常症など食事療法は必要ですが、嚥下機能が低下している患者さんには、とろみ剤を使用した形態の食事の提供も行っています。

ソフト食
嚥下調整食3の形態(ソフト食)について
人参やほうれん草などをとろみ剤と一緒にミキサーにかけ、冷やして固めて提供しています。歯がなくても歯茎での押しつぶしや、食べ物の塊を口の中で作ることが可能で、飲み込む時に作った塊がくずれにくい特徴がある食事の形態になっています。

献立
- 全粥
- 魚のバター焼き
- 野平煮
- ゼリー
- とろみ茶

鯖の味噌煮
鯖は地元のかまぼこ会社に魚のすり身をムース状に固めて見た目も魚の切り身そっくりに作ってもらいました。
高塩食、ぷらす食
病院食は薄味で調理されていますが、化学療法や食欲不振の患者さんには、少しでも食欲が出るように、味付けを濃くした食事を用意しています。お好みで主食をそうめんに変更できます。また、さっぱりとした果物、梅干、デザートを追加することも出来ます。

高塩食
ご飯
卵麩と葱の味噌汁
さばの幽庵焼き
変わり金平
和え物
梅漬
果物

そうめん
主食をそうめんに変更できます。ご飯、お粥、パン、おにぎりも選べます。



ぷらす食
お好みで、食事にアイスクリームや果物などをプラスして頂くことができます。
緩和食
家庭的な雰囲気を感じていただける様に、食器は小ぶりで陶器を使用しています。
また、気分も変えていただくために、朝食にオープンサンドなども提供しています。
季節の移り変わりが感じられるようなメッセージカードを付けるなど、まごころのこもった食事を心がけています。
緩和病棟では定期的に患者さんへの聞き取りや病棟スタッフと相談を行い、食べやすい食事を提供できるよう取り組んでいます。