採用情報

指導医からのメッセージ

内科

黒川 敏郎 (くろかわ としろう)

院長補佐/第1血液内科部長

初期研修中に内科を6か月研修します。血液内科は内科の中でマイナーですが、是非選択してください。患者さんの診断から治療まで一貫して関わることにより、内科を深く学ぶことができます。手技がないので地味な科と思われますが、急性白血病の治療や造血幹細胞移植などダイナミックに動くところは外科的でもあります。県内外から多くの血液患者さんが当科に紹介されてきており、造血幹細胞移植数はこの5年間、北陸で常に1〜2位となっています。たとえ興味がなくても患者さんの集まる科を回っておくと、仕事をする楽しさを学ぶことができます。
血液内科研修中に医学だけではなく社会人としての基本姿勢を学びます。週に2回ミーティングで全員が顔を合わせ、アットホームな雰囲気の中で研修できます。多くの初期研修医や学生が回ってくる、当院では人気の診療科です。これまでに血液内科で内科専攻医(卒後3〜5年目)で残った医師が4人もいることは、若手への当科の人気を物語っています。チーム医療を通して、血液内科が他の部門といかに連携しているかを体験することにより、みんなで協力して目標に向かっていく充実感を味わうことができます。


川原 順子 (かわはら じゅんこ)

糖尿病・内分泌・栄養内科部長/総合内科部長

内分泌代謝内科、総合内科の川原順子と申します。将来の専攻に関わらず同じ志をもつ医療人として、最初の研修時間を共に過ごすことは、私たち内科指導医にとって大きな喜びです。患者さんの高齢化に伴い、内科の素養が全ての臨床医に求められています。高血圧や糖尿病、心不全、感染症といったコモンディジーズを、エビデンスに基づき患者さんの個別性を考慮して診療していきます。病歴聴取、身体診察、検査の選択と評価、統合的な診断、優先順位をつけた治療、今後の見込みと予防医学、患者さんが希望や意欲をもって療養していけるよう説明すること、全てが学びとなります。入院、外来、救急で、一人の医師として診療に関わってもらいます。「研修医」という一度しかない時期、思い切り「研修」して下さい。指導医を師匠と思い、ぶつかっていってください。想像以上の反応が返ってくるでしょう。経験を高い次元で定着させるため、教科書や文献に立ち返ること、学会で発表することも重要です。症例ごとに経験と理論を積み重ね、成長していく初期研修医を数多く見てきました。豊富な症例と良好な多職種連携が特徴の当院は、初期だけでなく後期研修としても検討いただきたいです。決して楽ではありませんが、1人前の内科医となることを保証します。

救急

勝田 省嗣(かつだ しょうじ)

第2循環器内科部長/救急部長

救急外来には、急な症状や重篤な症状を訴える様々な患者さんが受診されます。早急な対応が必要な疾患では、自らの診療能力が患者さんの命に関わります。また、疾患としては軽症の場合であっても、強い症状を訴える患者さんがほとんどであり、できるだけ早く症状緩和してあげる必要があります。重い責任と強い緊張を伴いますが、患者さんに対する貢献度は非常に高く、やりがいのある仕事です。当院における主要な研修の一つとして、救急当番日の内科系当直があります。非常にたくさんの患者さんが受診されますので、研修医の先生方の若い力が必要不可欠です。見学レベルではなく、戦力として働いていただいています。さらに、救急部門の研修プログラムには、協力病院である武蔵野赤十字病院や旭川赤十字病院での救急研修が組み込まれています。将来、どの専門分野に進むとしても、体力とやる気にあふれた若い時期に、救急で様々な疾患を経験して、医師としての基礎力を身につけることは重要だと思います。


南 雅美 (みなみ まさみ)

第2麻酔科部長

麻酔科での選択必修期間の教育目標は、基本的な救急手技(気管挿管、中心静脈 カテーテル穿刺、腰椎穿刺など)の習得、術中の全身管理に加えて術前の全身状態のチェック、術後管理などへの理解を深めることとしています。当院での麻酔科管理症例は年間約2100例、また院内での中心静脈カテーテル穿刺の大半は麻酔科で施行しているため、十分な症例数を経験できます。当科には日本麻酔科学会指導医が2名在籍しており、手厚い指導が受けられます。今後麻酔科の専攻を希望する場合には、さらに高度な麻酔手技(硬膜外麻酔や分離換気など)の習得も可能です。また希望する進路に応じて担当症例を考慮いたしますので、外科系を志望する方にはその科に合わせた周術期管理を学ぶことができます。
私たちは各科との円滑なコミュニケーションを生かして、手術室でのチーム医療を実現していこうと力を尽くしています。興味のある方はぜひ研修しに来てください。

外科

芝原 一繁 (しばはら かずしげ)

副院長/第1外科部長

外科は必須科目となっており、研修中は指導医6人が指導にあたります。当院外科は各種学会の認定施設となっており、消化器疾患のみならず、乳腺、甲状腺疾患に対しても各々の専門医が指導にあたります。研修中は基本的に毎日行われる手術に入っていただき、清潔操作に慣れてもらい、腹腔鏡下手術のスコピストを担ってもらい、皮膚縫合等の外科基本手技を学んでいただきます。手術への参加だけではなく、病棟回診、術前後の症例検討、キャンサーボード、抄読会へも参加いただき、外科疾患に対する理解を深めます。また当科では救急疾患に対する緊急手術も積極的に行っており、普段救急室で経験する疾患の診断、治療方針、手術までの流れ、管理を一貫して学ぶことができ、救急室での対応のスキルアップにもつながると思います。研修中に経験した示唆に富む症例に関しては積極的に学会発表を行ってもらっています。この際の準備、指導も丁寧に行っています。外科は扱う疾患が広範囲にわたり、しかも全身管理を学べる魅力的な科であると思っていますので、是非外科で有意義な研修をおこなってください。そして外科医不足の今こそ、活躍するチャンスです。

産婦人科

桑間 直志 (くわま ただし)

第1産婦人科部長

産婦人科は初期研修の中の必須科目です。産婦人科は女性の一生にわたる範囲を扱う診療科です。産科は妊娠期、分娩期、産褥期を通して妊産褥婦の診療を行います。妊娠期の妊婦健診では胎児超音波検査等を行い、分娩では正常分娩のみならず、吸引分娩、鉗子分娩、帝王切開にも立ち会います。ハイリスク妊娠・分娩の診療も行います。また、当院は「赤ちゃんにやさしい病院」として母乳育児を推進しているため、産褥期には助産師さんとともに産褥婦・新生児の経過をみます。婦人科の手術症例では悪性腫瘍の手術も含め全症例の手術に入っていただき、婦人科特有の手術:腹式手術、腹腔鏡下手術、腟式手術等の研修を行います。不妊症診療では人工授精をはじめ体外受精・胚移植、顕微授精等の実際をみていただきます。他、婦人科癌化学療法、緩和医療等の研修を症例にあわせて行います。産婦人科の研修領域は非常に広範囲ですので、限られた産婦人科の研修期間にすべての分野の症例をみることは難しいですが、できるだけたくさんの症例を経験していただき充実した有意義な研修になればと思っています。研修を通して産婦人科を志していただける研修医の方が一人でも増えていただければと思います。

小児科

津幡 眞一 (つばた しんいち)

小児科部長

皆さんは子どものころ何人の医師と出会いましたか?その中に、皆さんの人生の岐路での選択に影響を与えた医師はいましたか?
小児科という分野は、最近では出生前の家族と接することから始まり、生まれたあとの新生児期、乳幼児期、学童期、思春期とダイナミックに変化する子どもたちとその家族とに関わる医療分野です。小児科医とは子どもたちの健康をサポートし、子どもたちの成長・発達をその家族と一緒に見守ることにより、絆を築くことができる感動とやりがいのある仕事です。一方で、成長期の子どもに与える影響を考えるとその責任はとても重大で、実際に困難なことを経験することも少なくありません。
私たち小児科は、情熱と才能をもった皆さんが未来を担う医療者として成長するために全面的に支援します。小児科での研修に興味のある方は、お気軽にご連絡ください。小児科での研修中に、または研修を終えたあとに、子どもたちの成長を見守っていたつもりだったのに、実際は子どもたちに成長させられていたことに気が付くと思います。
これから、皆さんは何人の患者さんと出会うでしょう?その中に、皆さんの人生の岐路での選択に影響を与える患者さんがいるでしょうか?

精神科

殿谷 康博 (とのや やすひろ)

精神科部長

当院での精神科研修では、以下のような症例に接する機会が多いと思われます。①気分障害や不安障害の外来通院者など、比較的ソフトな精神症状を有する方。②身体合併症を有する精神障害の症例(身体疾患の入院治療中における精神症状の管理など)。③精神症状を背景に持つ救急受診者の精神科診断や初期対応。④認知症や様々な精神症状を有する高齢者など。
統合失調症や気分障害などで入院治療を要する重度の症例については、研修協力病院の谷野呉山病院で経験することも出来ます。
以上のような症例に接することは、「心」が「身」に影響したり、「身」が「心」に影響するということ(心身一如)を経験する機会を得ることにもなりますので、将来どの科に進んでも日常診療に役立つと思われます。

非常勤講師

有嶋 拓郎(ありしま たくろう)

救急非常勤嘱託医師(藤田医科大学 岡崎医療センター 救急診療科部長)

毎月第3週目の金曜日 9:00~12:00 初期臨床研修医を対象にした救急診療の講義やハンズオンを行っています。レクチャーは2017年から行っていてすでに92回を数えています。病院実習に来ている医学生なども加わることもあります。レジデントノートなど研修医むけの雑誌などが取り上げているトピックスをなぞりながらニーズに応えられるようにしています。年1回、看護師向けの1日セミナーなども行って救急診療の標準化を目指しています。