お知らせ

第253回 日本内科学会北陸地方会にて本院研修医が若手奨励賞を受賞しました

2024年6月9日に石川県地場産業振興センターで開催された第253回 日本内科学会北陸地方会のプレナリーセッションにて、当院基幹型研修医2年目の澤田 凌先生が発表し、若手奨励賞を受賞しました。
「ラブリズマブからペグセタコプランに治療変更し、輸血から離脱した発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の1例」

澤田凌先生のコメント

 第253回日本内科学会北陸地方会で発表しました。
 私自身、学会発表は初めてで、すべて一からのスタートでした。経過の長い症例を決められた時間内で分かりやすくまとめることに苦心しましたが、指導医の黒川先生のお力添えもあり、改善していく過程を楽しみながら準備を進めることができました。院内の予演会では多くの先生方からご意見やアドバイスを頂き、スライドや発表の内容をさらに深めることができました。本番ではフロアに伝えることを意識し、聞きやすい発表になるよう心がけました。結果としてこのような賞を頂けたことは大変光栄に思います。

指導医黒川先生のコメント

 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)というまれな溶血性貧血に対してラブリズマブ(商品名ユルトミリス)治療で効果不十分となり、ペグセタコプラン(商品名エムパベリ)に変更したところ貧血が改善し輸血から離脱できた症例です。エムパベリで治療したのは北陸で初めて、全国でも3例目の患者さんでした。
 澤田先生は本症例を学会発表するにあたり、カルテから細かい情報を読み取り、きれいなスライドを準備しました。そして当日は堂々と発表し、座長からの質問にも臆することなく返答しました。専門外の先生方にも発表のアピールポイントが十分に伝わりました。
 今回澤田先生が内科学会北陸支部若手奨励賞を受賞したことは、彼自身の名誉にとどまらず、病院研修センターにとっても大きな財産となりました。残りの研修期間は1年を切りましたが、彼がさらに成長していくことを病院全体で応援したいと思っています。

指導医黒川先生(写真中央)澤田凌先生(右から2人目)

澤田先生受賞おめでとうございます!
今後も研修医の先生方の活躍をお伝えしていきます!